生きる 返し終えるその日までは

駄目男の500万返済日記

家路につきたくない

闇金の漫画とか見てると、若い登場人物が、50万とか100万の借金をして絶望している。

まだ可愛い気があると思う。

独身なら返済に回せる額も多いだろうし、とかも思ってしまう。


500万とか超えてると、しかもそれが家族に内緒だと、もう手の施しようがない。

妻にばれないよう、毎月ちょっとずつ返すことしかできないから、金利を払ってるだけで元金はほとんど減らない。


借金のことを考えると鬱になる。元気がないのを妻に悟られないように装うのがまた辛い。

それでもやっぱり元気がないのは分かるから、指摘されると、仕事で疲れたと言い訳する。

仕事の疲れとかストレスとか、そりゃそれなりにあるけど、そんなの鼻糞みたいなもんよ。


借金のやばさにハタと気付いて、1番のダメージは、気力を奪われていくこと。前向きな気持ちとか、あったんやけどな。気がつけば下を向いてしまう。

表情を悟られないマスク社会に救われている。


借金できるうちはやっていい、借金してでもやりたいことをやった方がいい、時間は買えない。金を貯める時間がムダ、借りた金の金利以上に稼げばいい、そんな言い訳ばっかしてた。


麻痺してた。完全に借金中毒だった。


今日も持ち株の株価は上がり、日経平均は下がりそうで下がらず、空売り銘柄の含み損はまた増える。

会社員の日給なんて数分で吹っ飛ぶ。


絶望しかない。家に帰りたくない。妻と普通の会話するのも辛いから。


妻、ごめんよ。せめて、夜中に少しでも家事をするよ。